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2011年6月13日月曜日

3歳戦前半総括3 ~牝馬編

・牝馬

レイヴィデソールの怪我により一気にしぼんでしまった感のある牝馬路線。


●桜花賞 勝ち馬 マルセリーナ
前半3ハロン 34.6  走破タイム 1.33.9

古馬500万下 阪神芝1600m
前半3ハロン 35.4  走破タイム 1.34.6


2010年 勝ち馬 アパパネ
前半3ハロン 35.6  走破タイム 1.33.3
2009年 勝ち馬 ブエナビスタ
前半3ハロン 34.9  走破タイム 1.34.0
2008年 勝ち馬 レジネッタ
前半3ハロン 34.6  走破タイム 1.34.4
2007年 勝ち馬 ダイワスカーレット
前半3ハロン 35.7  走破タイム 1.33.7
2006年 勝ち馬 キストゥヘヴン
前半3ハロン 34.8  走破タイム 1.34.6

このように並べて見ると、アパパネとダイワスカーレットのラップは
相当抜けたものである事が分かる。その後アパパネは牝馬3冠、
ダイワスカーレット2冠+エリ女勝ち+有馬2着を獲得したのは記憶に新しい。

一方レベルの低い、レジネッタ、キストゥヘヴン世代はトンデモなく大荒れの
オークス、秋華賞となっている。

さて今年であるが、既にオークスは荒れ模様となっている事より、
秋華賞も荒れが予想される。
例年馬券を取るポイントとしては、
・ローズS2着~3着が狙い目
・桜花賞、オークスはいまいちの成績でもOK

エリザベス女王杯は、レジネッタ、キストゥヘヴン世代でさえ1着を獲得しているように
3歳に圧倒的有利である(多分斤量による)。
今年はアパパネ、ブエナビスタという2台障壁が立ちはだかっているが、
十分に連対あるいは勝利はあり得ると思われる。
(人気になって有馬でコケるパターン)

3歳戦前半総括2 ~牡馬編

・牡馬



次にクラシック戦線の評価。

●朝日杯 勝ち馬 グランプリボス
前半3ハロン 34.7 走破タイム 1.33.9

同一週 中山芝1600m 1000万下牝馬限定
前半3ハロン 34.4 走破タイム 1.34.1
翌週 中山芝1600m 1000万下(ノエル賞)
前半3ハロン 34.9 走破タイム 1.34.5

レベル的には1000万下よりちょい上といったところ。


2009年 勝ち馬 ローズキングダム
前半3ハロン 34.2 走破タイム 1.34.0
2008年 勝ち馬 セイウンワンダー
前半3ハロン 34.3 走破タイム 1.35.1
2007年 勝ち馬 ゴスホークケン
前半3ハロン 34.7 走破タイム 1.33.5
2006年 勝ち馬 ドリームジャーニー
前半3ハロン 34.9 走破タイム 1.34.4

例年と比較してもそれ程見劣りはしない。




●皐月賞 勝ち馬 オルフェーヴル
前半5ハロン 1.00.3 走破タイム 2.00.6
実際にはエイシンオスマンが大逃げをかましていたため、
前半5ハロン 1.01.3 走破タイム 2.00.6
といった所。

府中ステークス 1600万下ハンデ戦 東京芝2000m
前半5ハロン 1.00.9 走破タイム 1.59.6

エイシンオスマンの大逃げの分を差し引いても、府中ステークスに完全に劣っている。





●弥生賞 勝ち馬 サダムパテック
前半5ハロン 1.01.7 走破タイム 2.01.0

2008年 勝ち馬 マイネルチャールズ
前半5ハロン 1.01.8 走破タイム 2.01.8
2007年 勝ち馬 アドマイヤオーラ
前半5ハロン 0.59.8 走破タイム 2.00.5
2006年 勝ち馬 アドマイヤムーン
前半5ハロン 1.01.2 走破タイム 2.01.5
2005年 勝ち馬 ディープインパクト
前半5ハロン 1.02.2 走破タイム 2.02.2

2005年-2008年の中では後半タイムが飛びぬけて良く、優秀なラップを刻んでいる。
2005年のディープインパクトの弥生賞は、仕掛けが遅くあやうく負けそうになった1戦なので、
決してディープインパクトより優秀という訳ではない。





●青葉賞 勝ち馬 ウインバリアシオン 
前半5ハロン 1.03.7 走破タイム 2.28.8

陣馬特別 古馬1000万下ハンデ戦 芝2400m
前半5ハロン 1.01.7 走破タイム 2.26.5

2010年 勝ち馬 ペルーサ
前半5ハロン 1.00.0 走破タイム 2.24.3
2009年 勝ち馬 アプレザンレーヴ
前半5ハロン 1.01.0 走破タイム 2.26.2
2007年 勝ち馬 ヒラクボロイヤル
前半5ハロン 1.00.1 走破タイム 2.26.3
2006年 勝ち馬 アドマイヤメイン
前半5ハロン 1.00.4 走破タイム 2.25.3

ペースの違いはあるが、ラスト5ハロンで古馬1000万下に劣っている。
但しこの時点で1000万レベルを突破しているのは最強世代のペルーサのみであり、
決して悲観する事はないと思われる。



東京優駿(ダービー)→不良馬場のため比較困難。



以上より、本年度牡馬クラシック戦線の結論。

・安田記念勝ちにより強い世代とのイメージがついているが、実際は中の上ぐらいの強さである。
・朝日杯及び青葉賞を物差しにすると、2006年"メイショウサムソン世代"ぐらいと思われる。

・メイショウサムソン世代の菊花賞は、単勝44倍のソングオブウインドが制した。
・ソングオブウインドはダートで勝ち上がるもその後勝ちきれず、神戸新聞杯3着で権利を得た馬であった。
・勝因は前半に有力馬が先行しすぎたための「前潰れ」と思われた。
・この年の900万下勝ちの上がり馬は、アクシオンの5着が最高であった。
・ジャパンカップはドリームパスポートがディープインパクトの2着に食い込んだ。
 ジャパンカップ 前半5ハロン1.01.1  走破タイム2.25.1
・有馬記念は4着が最高。
・(夏にどれぐらい成長しているかは神戸新聞杯が参考になる)


・今年も同じぐらいの成長をしていると仮定すると、
①神戸新聞杯はダービー好走馬より選択。(今年は重馬場だった事もあり皐月賞より選択)
②菊花賞は神戸新聞杯上位3着以内より選択。1000万下勝ちの上がり馬は厳しいと思われる。
③今年は逃げ馬不在でスローペースになり易い。菊花賞で穴を開けるなら先行でロングスパートが打てる馬。
④ジャパンカップ、有馬記念は運が良ければ食い込み可能・・・だが人気先行なら消しで。

3歳戦前半総括1 ~マイル路線編

クラシック前半を終了しての総括

・牡馬

今年はレベルの低い年と踏んでいただけに、驚いたのは安田記念の
リアルインパクトの激走であった。激走は前のレースで予見可能であったかを検証してみる。

NHKマイルC 勝ち馬 グランプリボス
前半3ハロン  33.9秒- 走破タイム 1.32.2
同日古馬1600万下 みらいS
前半3ハロン  34.5秒- 走破タイム 1.32.8

前哨戦のNHKマイルC。古馬1600万下と比べて前半は速いが、後半5ハロンは同タイムであり、
レベル的には1600万下と同程度かやや上と思われる。


ヴィクトリアマイル 勝ち馬 アパパネ
前半3ハロン  33.5秒- 走破タイム 1.31.9(平坦ラップ)
前半が速い分、NHKマイルより速い。後半があまり伸びていない分、特筆したラップとは言えない。
あくまでブエナビスタが凡走しただけという評価は崩せない。


安田記念 勝ち馬 リアルインパクト
前半3ハロン  33.9秒- 走破タイム 1.32.0
NHKマイルにと前半3ハロンは同じ、走破タイムを縮めているので
相応にレベルが高かったレースと言える。
参考までに過去の安田記念との比較。

<参考>過去の安田記念
2010年 勝ち馬ショウワモダン
前半3ハロン  33.6秒- 走破タイム 1.31.7
2009年 勝ち馬ウォッカ
前半3ハロン  33.4秒- 走破タイム 1.33.5
2009年 勝ち馬ウォッカ
前半3ハロン  34.6秒- 走破タイム 1.32.7
2009年 勝ち馬ダイワメジャー
前半3ハロン  34.1秒- 走破タイム 1.32.3
2009年 勝ち馬ブリッシュラック
前半3ハロン  34.8秒- 走破タイム 1.32.6

最終5ハロンのタイムは前レースとも大体同じぐらいでまとまっている。
すなわち、
・今年の安田記念は例年ぐらいのレベルであり決してレベルが低かった訳ではない
・NHKマイルも例年ぐらいのレベルである
・リアルインパクトはNHKマイルよりパフォーマンスを上げていた(斤量?)
・来年よりNHKマイルカップ勝ち→安田記念狙い、が横行する可能性がある